「なみだのいちげき」に泣かされたSFCソフト「ガデュリン」の思い出

ふと「ガデュリン」というスーファミのソフトのことを思い出した。

SFCリリース初期に投入された2D見下ろしビューのRPGゲームで、美麗なグラフィックとサウンドが印象的だった。

記憶がおぼろげだが、大まかな筋書きはこうだ。

主人公は宇宙船のパイロット。しかしトラブルで近くの惑星に不時着せざるを得なくなる。降り立ったのが「ガデュリン」と呼ばれる惑星で、そこでガヴァナーとズールの戦いに巻き込まれることになる。

不時着後にヒロインであるファナの水浴びに出くわす場面があるのだが、これが美麗なCGで表現されており、当時の俺は感動したものだ。

ガデュリンを語る上で外せないのが、タイトルに書いた「なみだのいちげき」。

このゲームでは、敵も味方もいわゆる「かいしんの一撃」にあたる攻撃を繰り出すことができる。だがその威力が半端じゃない。通常攻撃の12倍のダメージを与えることができる。これを敵が繰り出すと「なみだのいちげき」。味方が繰り出すと「きわめのいちげき」となる。

そして、この鬼威力のクリティカルヒットはランダムに発生する。通常の敵も使ってくるし、ボス戦でこちらが放つこともある。だからどんな戦闘も一瞬で終わる可能性がある。

俺も序盤のボスで「きわめのいちげき」を出して瞬殺したときの記憶が残っている。「きわめのいちげき」を繰り出すと、「ゴォォォォォ」という嵐のような音が流れ、その乱雲を晴らすかのように、相手に大ダメージを与えるのだ。

これが味方によるものであれば嬉しいんだけど、普通の雑魚敵も出してくる。だから体力満タンでも死ぬときはあっさり死んでしまう。今思えばバランスブレイカーそのもののシステムだった。

それに加え、ゲーム自体もわりと難解なものだった記憶がある。当時の俺にしては珍しく、クリアすることのないまま終えたゲームだった。

あと、なんかドリアンに似たトゲトゲのボールみたいな敵がいて、こいつがドラクエで言うメタルスライム的な高経験値のキャラだった。確かやめる直前、こいつを狩っていたような気がする。中盤に差し掛かるかどうかといったところじゃないかな。

その後何度かリプレイしたんだけど、やはり同じあたりでやる気が失せた。グラも綺麗でオサレなゲームだったんだけど、俺は何が気に入らなくて止めたんだろう。よく分からん。