チャリで江戸川と利根川が合流するところまで行った

江戸川を上流に向かって上っていくと、埼玉県の何とかってとこで利根川と合流する。江戸川は利根川の支流なのだ。

江戸川にはサイクリングロードがある。道幅はチャリ2台分くらいの狭いもんだが、それほど走行台数が多くないので気軽にサイクリングできる。河口から利根川との合流地点までは60kmぐらい。乗り慣れている人なら往復でも大した距離ではないと思う。俺もクロスバイクを持っているので合流地点まで行ってみることにした。

俺はサイクリングのときはカメラ持ちで出かけることが多い。一眼レフだから結構重いしかさばる。だからあまり遠出はしない。

今回は往復で100kmぐらいになりそうだったから、カメラはあきらめた。できるだけ軽装で出かけることに。

ちなみにチャリはTREKの7.4 FX。軽くて丈夫。

http://cyclist.sanspo.com/126933

自宅近く、河口から10kmくらいのところから走り始めた。天気も良かったのでかなり快適。

河口から上っていくと、上流に行くにつれてどんどん田舎になっていくのが分かる。人の気配も徐々に少なくなって、閑散としてくる。

9時半頃に出発し、11時半頃に合流地点まであと10kmぐらいのところに着いた。まだ余力はあったが、合流地点まで行くと往路10km、復路50kmを走行しなければならなくなる。ちょっと無理そうだったのでそこで帰ることにした。

昼時だったので近くの台湾料理屋で昼食を取った。合流地点まで行っちゃうと、食事する店がなさそうだというのも大きかった。

飯を食って店を出ると、空模様が怪しくなっていた。雨こそ降ってないものの、急に冷え込んできた。

そしてこの復路40kmは、まさに悪夢のような事態に陥った。行きはよいよい帰りは辛い。向かい風が死ぬほどキツイのだ。

それまで気付かなかったが、行きは海からの追い風で加速していたらしい。そのせいで軽々と漕ぐことができていたのだ。

身体が軽い、こんな幸せな気分でチャリ漕ぐのは初めて。もうケツも痛くない! とか思ってたのだが、大間違いだった。強烈な向かい風の中の40kmは地獄のようだった。同じようにチャリ漕いでるおっさんがいっぱいいたんだが、へばってる人もいた。ほんと、全然進まねーんだよ。

漕いでるうちに風に対する怒りが湧いてきた。

やめろコラ! 吹くんじゃねー! 殺すぞ! そんなことを考えながら、必死で漕ぎ続けた。しかし時折見える「河口から○○km」の表示は一向に減らない。そりゃそうだ。全然スピード出てないんだから。

もしかしたらこの田舎で野垂れ死ぬのだろうかとすら思った。ふと道路脇を見ると「分譲住宅3000万円から」みたいな看板と目新しい住宅地が見えてきた。借金してここに住もうかとさえ思った。

漕いで漕いで漕いで、スカイツリーが見えてきたときは一安心した。だが河口が近付くにつれ、風はさらに強まっていく。ふざけんじゃねーよ糞が!

家に着いた時はクタクタだった。だが筋肉が衰えているので疲労感はあまり感じないのだ。

ただただ関節に負担を掛けただけのような気がしてならない。もうちょっと筋肉をつけて出直そうと思う。