Youtubeでログハウスの建設動画を見た。
2種類あるんだけど、どっちもめちゃくちゃ面白い。というか気持ちいい。快感動画だ。
Alone in the Wilderness
埋め込みできないようになっていたのでリンクだけ。
Dick Proennekeというアラスカで一人暮らしていたおっさんの話らしい。文明の利器はあまり持っていないようで、ノコギリとかトンカチでせっせとログハウスを作っている。
斧の使い方がすごくて、ナイフのように木の形を整えたりしている。めっちゃ切れ味良さそう。
丸太を積み重ねていくところなんか惚れ惚れする。丸太にUの字の切り込みを入れて積み重ねていくわけだけど、糸鋸でざっくり切った後、斧でスコンスコンやって整形していく。こんなことができるんだな。
1960年代の動画のようなんだが、電気を使う道具は一切使わず一人でログハウスを作ってしまう。俺なら丸太一本切るだけで一日終わりそうな気がする。
Traditional Finnish Log House Building Process
こっちも埋め込みできないのでリンクだけ。
こっちは3人で作っている。「フィンランドの伝統的ログハウス建設過程」の動画らしい。
3人でやっているせいか、最初の動画に比べるとかなり日本の大工仕事に近付いてきたように感じる。しかしそこはやっぱりログハウスなわけで、精密さとかそういうものはあまり感じられない。
端的に表れているのが、材木を積み重ねていくときの隙間の処理。斧で凹みを作ってその上に材木を積み重ねていくんだけど、精密に加工しているわけじゃないので、どうしたってぴったり重なることは無い。積み重ねた材木がログハウスの壁になるので、隙間があると隙間風の原因になる。
じゃあどうするのか。この動画では苔とか草みたいなものを間に挟んで隙間を埋めている。なるほど、これなら隙間風はなくなるだろうし、虫や動物もそうそう入ってこられない。入れるのはごく小さなダニぐらいだろう。
木ネジみたいなの使った作業を見てるとIKEAの家具を思い出す。あんなんでも結構時間かかるわけだけど、これ一軒作るのにどのくらい時間かかるんだろう。
あと作業しているおっさんたちに全く迷いが感じられない。見たところ図面があるわけでもないようなのに作業に淀みがない。同じようなログハウスをいくつも作って来たって事なんだろうか。
「伝統的」ってことは日本で言えば宮大工みたいな職業なんだろうか。映像の質から見て結構昔のものだと思うけど、今でもこういう人らが職人としてやっていけているのかすごく気になった。
趣味とするなら作ること自体を残していくことはできそうだけど、実用性を求められるとすごく難しいんじゃないだろうか。
この動画のおっさんたちはその後どうなったんだろう。