スミソニアン博物館は太っ腹?

アメリカのスミソニアン博物館が所蔵品のデジタルデータを公開した。データは非商用であれば自由に利用できるとされ、ネット上では賛辞の声が上がっている。

米スミソニアン博物館が、所蔵品を撮影したデジタル画像ギャラリーを公開しました。1億4000万点以上ある所蔵品のなかから選んだ4万点以上が公開され、私的用途であれば無償でダウンロード、再利用が可能です。

スミソニアン博物館、所蔵品4万点超のデジタル画像を公開。非商用なら再利用も無償 – Engadget Japanese:

これ確かにすごいことだと思うんだけど、ここで公開されているものってパブリックドメインのものが多いみたいなんだよな。だとすればその複製もパブリックドメインなので商用利用にも問題はないはずなんだけど、それを指摘している人が全然いない。

はてなで「商用利用ができないとする法的根拠はなんだろう?」って言ってる人がいて、俺も全く同じことを思った。

スミソニアン博物館はあくまで所有者でしかなく、著者ではないはず。そしてパブリックドメインとなったものは誰の著作物でもないので、その複製に新たに著作権を設定することができるとも思えない。

しかし、スミソニアンのページには「Images can be used for all non-commercial purposes」って書いてある。これは何なんだろう。ただのお願いなのか、それとも何らかの法律に基づいた制限事項なのだろうか。

俺は良きに解釈して「絵だけじゃなく彫刻とか立体もあるから、個別に権利を書くのが大変なので非商用であればとりあえず問題ないよ、ってことじゃないだろうか」とコメントしたんだが…。

同ページに連絡先が書かれていたので軽く問い合わせてみた。

hi
i am shimpei nakano. a japanese.
i saw this great article.
http://www.asia.si.edu/collections/edan/default.cfm
this is simply great work.
but,i have a question.
there’re some public domain images.they are not your own work. you have no rights to control them.
the word in this page,
“Images can be used for all non-commercial purposes”
is just a request? or copyright restrictions?
i cant find any idea.
sorry for my poor english.
i’m happy if you answer.
regards

一応俺は以下のようなつもりで書いたんだが、英語的にはどうなんだろう。伝わるかな。

「こんにちは
私は中野森平。日本人です。
この記事を見ました。
素晴らしい仕事だと思います。
しかし、質問があります。
ここにはパブリックドメインの画像がいくつかあります。これらはあなた方の著作物ではありません。あなた方にはそれをコントロールする権利はありません。
ページ内に書かれている
“Images can be used for all non-commercial purposes”
とは、ただのお願いなのでしょうか。それとも著作権上の制限なのでしょうか。
よく分かりませんでした。
拙い英語で恐縮です。
返信いただければ幸いです。
敬具」

とりあえず、今んとこ返事はない。
何言ってだこいつ、とか思われてゴミ箱にポイーされてたら悲しい。

まあTOEIC500点じゃこんなもんですよ。